胸の痛み(胸痛)の原因と症状 > 胸膜炎、膿胸



胸膜炎、膿胸とは?

胸の痛み 肺と胸壁の間に「胸腔」という部位があります。
胸腔の内側を覆っているのが胸膜です。

胸膜に炎症が起こっている状態を「胸膜炎」といい、そのうちの病原体による感染が原因の症状を膿胸(のうきょう)と言います。
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胸膜炎の種類


◆感染
寄生虫、真菌、マイコプラズマ、ウイルス、細菌など病原体の感染で胸腔に膿が溜まっている症状を膿胸と言います。

◆肺循環障害
肺血栓塞栓症に伴って症状が見られる場合があります。

◆悪性腫瘍
がん性胸膜炎・・・ガンが胸膜へ浸潤して出る症状。この他に悪性リンパ腫、悪性胸膜中皮腫があります。

◆消化器疾患
膵炎(すいえん)、肝膿瘍、横隔膜下膿瘍(おうかくまくのうよう)に伴う疾患

◆膠原病(こうげんびょう)
関節リウマチ、全身性エリテマトーデスに伴う疾患

上記以外にサルコイドーシス、メイグス症候群、薬剤性などがあります。
これらのように、原因不明の胸膜炎も幾つかあります。

胸膜炎の治療法

胸膜炎の原疾患は上記の通り様々です。
それぞれ、現疾患の治療法に準じて治療を行っていきます。

◆膠原病
副腎皮質ステロイドの使用

◆がん性胸膜炎
抗ガン剤を使った化学療法

◆結核性胸膜炎
抗結核剤の使用


上記のように原疾患に準じた治療を行った後、もし胸水が溜まっているようであれば排液を行います。

膿胸の治療においては抗菌薬の投与を行います。
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