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僧帽弁逸脱症とは、左心房と右心房の間にある「僧帽弁」がたるみ、左心房側に落ち込む病態を言います。
僧帽弁逸脱症には病気とは呼べない治療の必要すらないものから、手術が必要な病態まで様々あります。
僧帽弁閉鎖不全症を発症すると、不整脈・感染性心内膜炎・脳梗塞などの合併症が起こりやすくなるので危険です。 |
心筋梗塞や心筋炎などの疾患または遺伝的な影響が原因で、僧帽弁のコラーゲン線維が変質してしまう為に発症します。 |
失神、めまい、動悸、胸痛など。
合併症が起きた場合には、それらの病気がもたらす症状も現れるようになります。 |
症状が出ていない場合には治療を行いません。
なお、抜歯を行う際には、「感染性心内膜炎」の予防のために抗生剤を服用します。 |
もし僧帽弁閉鎖不全症も合併してしまっている場合には、僧帽弁形成術を行う可能性があります。
※僧帽弁形成術とは?
自己弁を温存するために行われる僧帽弁修復の手術です。
僧帽弁逸脱症は男性より女性に多く見られる病態です。
50歳以上で心房細道の症状が出た場合には、予後が非常に不安です。
ほとんどの場合、心配のない病態ですが、「いつもと違う」と感じたらすぐに循環器科を受診しましょう。 |
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