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食道痙攣とは、括約筋(かつやくきん)が異常収縮を起こしてしまう疾患です。
括約筋は胃と食道の噴門部(つなぎ目)にある筋肉です。食事をしている間は緩みを帯びて食べ物が胃に入るようになっていますが、通常は閉まっています。
これにより、胃の中の内容物が食道に逆流しないようにしているのです。 |
脳から括約筋に出されている指令伝達に障害が起きたためだと考えられています。
この他に髄膜炎、胃酸逆流、ヒステリー、神経衰弱、破傷などがあります。 |
・胸痛
・肋骨の下の方に強い痛み
・嚥下障害(モノを飲み込みづらくなる)
・胸部圧迫感
・疼痛
・呼吸困難
食道痙攣は神経症でもあります。
自律神経失調に傾いている方や胃潰瘍・胆石などを発症している場合にも症状が出ることがあります。 |
食道痙攣は進行性のある病気ではありません。
ニトログリセリンやカルシウム拮抗薬を使用して薬物療法を行い改善させます。
しかし、食道痙攣はとても治療が困難な疾患です。
もし食道が細くなっている場合には、バルーンやブジーで食道を広げることも行います。
上記の処置をしても改善しなければ、食道の筋肉切開の手術になるケースもあります。
アカラシアという厄介な病気を発症してしまうこともあります。
ですから食道痙攣の症状が認められた場合には、内科もしくは気管食道科を受診するようにしてください。 |
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